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- バーンアウトって何?バーンアウトのことを教えて欲しい
- なぜソーシャルワーカーがバーンアウトになりやすいのか知りたい
- バーンアウトの対応策があったら教えて欲しい
ソーシャルワーカーとバーンアウトは密接な関係にあります。
「バーンアウト」という言葉をご存じでしょうか。「燃え尽き症候群」といわれたりもします。

と思うのは早いかもしれません。バーンアウトはバリバリ働いている人ほどなりやすいとされています。
私自身も今思えば「あれはバーンアウトだったんだな」と思う経験がありました。
- うつ状態
- 意欲の減退
- ストレス性の身体症状
- 感情の枯渇
- 自己嫌悪
- 思いやりの喪失
このような状態の方は注意が必要です。
- バーンアウトとは
- ソーシャルワーカーがバーンアウトになりやすい理由
- 対処方法
紹介していきます。ぜひ最後までご覧ください。
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この記事の筆者について

新卒でメーカー営業を1年半務めるも挫折、紆余曲折あり福祉施設に8年勤めました。その間社会福祉士を働きながら取得しています。
その後、30代で地方公務員に資格枠(社会福祉士)で採用され今日に至ります。後に精神保健福祉士の資格も取得しています。
実体験を交えながら有益な情報を伝えていきます。
【結論】相談支援は対人ストレスなど多くの理由でバーンアウトになりやすい。早期の発見がカギ
- バーンアウトとは燃え尽き症候群ともいわれ急に仕事の情熱や意欲を失う状態のこと
- ソーシャルワーカー(相談援助)がバーンアウトになりやすい主な理由は
- クライエントの負の感情を直接受ける
- 法人(職場)からのストレス
- 社会資源不足
- バーンアウトの対応策
- 早期発見が最重要
- 自身や周囲の人にバーンアウトの兆候がないか注意しよう
- バーンアウトの対応策
- 個人でできること、組織でできることをそれぞれ紹介
- バーンアウトしてしまった場合の対応
- 出来る限り早い段階で医療機関の受信、職場に報告を
- 早期発見が最重要
バーンアウト(燃え尽き症候群)とは


それまで精力的に仕事に打ち込んでいた人が、まるで燃え尽きてしまったかのように仕事への情熱や意欲を失ってしまう状態のことをバーンアウトといいます。
- うつ状態
- 意欲の減退
- ストレス性の身体症状
- 感情の枯渇
- 自己嫌悪
- 思いやりの喪失 など
さまざまな兆候が現われてきます。
機能不全な行動が目立つようになり、出勤が困難になり、家庭生活などに影響が及んだり、希死念慮(死にたいという欲求)が生じる場合もあります。

次にソーシャルワーカー(相談援助)がバーンアウトになりやすい理由を3つ紹介したいと思います。
ソーシャルワーカー(相談援助)がバーンアウトになりやすい原因3つと対応策を紹介


ソーシャルワーカーがバーンアウトになってしまう理由を知りたい
次にソーシャルワーカー(相談援助)がバーンアウトになりやすい理由を3つ紹介します。
①クライエントの負の感情を直接受ける
ソーシャルワーカーは困ってる人の相談し、解決に導く仕事です。受け持つケースが増えてくると感情(怒り、敵意など)を直接感じる機会が増えてしまいます。
クライエントは何らかの困りごとを持ち相談にやってきます。中にはどこか焦っており、落ち着いていない場合も
多いです。クライエントの対応に追われてしまうと精神をすり減らしてしまう要因になります。

②法人(職場)からのストレス
法人の理念がはっきりしておらず相談援助が迷走してしまうケースもあります。
理念や考え方が明確でないと相談援助自体がズレてしまい、トラブルの原因になるなることも。
また、所属している福祉施設や医療機関との都合と個人の直面している問題の間で板挟みになってしまい、ジレンマを生み、苦しむ場面があります。
この場合、クライエントに理解を求めることも苦労します。
クライエントからすれば「それはそっちの都合でしょ!」と言われても仕方ない部分でもあり、直接かかわるソーシャルワーカーは辛い立場になってしまいます。

③社会資源不足
利用できる社会資源が十分ではない問題もあります。
ソーシャルワークは社会資源を駆使しながら最善のサービスを提供する仕事です。しかし利用したい施設を探す際に
- 今、空きがなく利用できまない
- そもそも生活圏内に使いたいサービスがない
- 住宅ケアをすすめたいけど整備されていない
などの問題に直面してしまいます。

「本来なら紹介できるサービスが紹介できない」
「別のもっと福祉が整った地域だったら紹介できるのに」
など福祉のインフラが整っていないばっかりに十分なサービスを案内することができず苦しむケースも少なくありません。

バーンアウトの対応策。早期発見方法・対応策・なった場合に分けて紹介


どうやって対策すればいいんだろう?
もし、バーンアウトになった場合はどうすればいい?
早期発見が最重要。自身や周囲の人にバーンアウトの兆候がないか注意しよう
バーンアウトの早期発見は重症化を防ぐ最も重要なポイントです。
兆候に気づくポイントを紹介します。自身や家族、職場にこのような状態が続いたら注意が必要です。
- 表情の変化
- 不安、焦燥、苛立ち、自信の無さなどは表情にでやすいとされています。このような表情が続いていないか。
- 言動の変化
- 自信が無さげな返答、か細い声になっていないか。逆に怒りっぽくなったり、投げやりな態度など、今までとは違った変化が続く。
- その他の変化
- 出勤状況の変化【遅刻、早退、欠勤が目立ち始めていないか】
- 能力の低下【クライエントへの対応、作業効率の低下】

一度自身の今の状況や身近な人の状態はどうか見直してみるといいかもしれません。
バーンアウトの対応策 個人でできること、組織でできることをそれぞれ紹介
個人でできること【相談・休息が大切】
今、不安に感じてることを解決するには「一人で抱え込まない」ことや「問題から距離を置く」ことが大切です。
前者はそもそもひとりで解決できず悩んでいるわけですから、助けを求めなければなりません。
下記でも紹介しますが職場で相談できる人に早い段階で相談することが大切です。業務が多すぎると感じるのであれば、その旨も伝えましょう。
もうひとつが「問題から距離を置く」
ケースの数を減らしてもらい業務量を減らす、時短勤務や休暇を利用するなどが挙げられます。

など思うかもしれませんが、こなせる業務量というのは「経験・向き不向き・環境」で大きく変わってきます。
周りと比べるのではなく今の自分の状況を考え、必要であれば仕事から距離を置きましょう。
組織でできること
「職場のストレス」の原因を追究し、解決方法を探る
職場の環境はバーンアウトの引き金に大きく影響します。
上記で紹介した「前兆」に気づける環境なのはもちろん、そういった場合に速やかに対応策を考え実行できるかが大切になります。
これは個人でどうこうできる問題ではありません。職場の信頼できる人(上司など)に相談しましょう。
スーパービジョンを活用する
スーパービジョンという言葉をご存じでしょうか。
そこで、ソーシャルワーカーが何を考え、何を感じ、何を学ぼうとしているのかを、スーパーバイザー(ソーシャルワーカーの相談相手)がくみ取り、ソーシャルワーカーの学びをより深めていくことです。
要は「今悩んでいることを相談する・話し合う機会をつくり、ソーシャルワーカーの困っていることを解決しよう。そうすればクライエントにもいい結果に繋がる」ということです。
問題や難題を一人で抱えるのではなくスーバービジョンを積極的に推進し相談する場を設けることがバーンアウトを防ぐうえで有効な手のひとつです。

バーンアウトしてしまった場合の対応
医療機関に対しても職場に対しても、自分がバーンアウトしている(または前兆がある)状態ということを伝えることが大切です。
また、休息も大切です。これは何度か別記事でも紹介しています。自分を追い詰めすぎ、取り返しがつかなくなる前に休むことが大切です。

私自身も休職の選択をした経験があります。休むことで冷静な判断を取り戻すことができました。休む勇気を持ってもらいたいです。
まとめ

今回はソーシャルワーカー(相談援助)がバーンアウトになりやすい原因3つと対応策を解説をまとめました。
この記事で一番いいたいことは「バーンアウトになる前兆があったら早めに対応しよう!」ということです。
自分自身も経験があることで、長期化すると本当に辛いです。
日々、厳しい環境で働いていると思いますが自分の心に相談することも大切です。
- バーンアウトとは燃え尽き症候群ともいわれ急に仕事の情熱や意欲を失う状態のこと
- ソーシャルワーカー(相談援助)がバーンアウトになりやすい主な理由は以下の3つ
- クライエントの負の感情を直接受ける
- 法人(職場)からのストレス
- 社会資源不足
-
早期発見が最重要。自身や周囲の人にバーンアウトの兆候がないか注意しよう
以上です。自分に優しい選択を。