【就職・転職の参考に】社会福祉士の資格を活かした仕事【5つ紹介】

  • これから社会福祉士を取ろうとしている方は「ここで働きたい!」というビジョンはお持ちですか?
  • 資格を持ち、現役で働いている方も「他にどんな職場があるんだろう」と思ったことはありませんか?

今回は社会福祉士に興味を持ち、「社会福祉士ってどこで働くんだろう」と思っている方、

今まさに社会福祉士を勉強しており「こういう仕事があるんだ!」と知ってもらいモチベーションを上げたい方におすすめの記事です。

また、既に社会福祉士をお持ちの方。

今働いている職場以外にも『こういった仕事もあるんだ』と知っていただけたら幸いです。

私の実体験

私自身、社会福祉士を取った後もどういう仕事で資格を活かせるのか分からない部分がたくさんありました。

資格を取ってから「さて、社会福祉士はどういう仕事に有利かな」と考えいろいろ調べ始めました。

順番が逆ですね、今考えると恥ずかしい・・・。

ひと口に社会福祉士といっても勤め先、業務内容で専門性が大きく変わってきます。

 私は8年間障害者施設で働いており、障害者制度の知識を深めることができました。しかし、現在は公務員をしており違った専門性を求められています。

つまり、どこに勤めるかで得られる経験と知識が大きく変わってきます。なので自分に合った勤め先を探すのはかなり重要です。

この記事の筆者について

新卒でメーカー営業を2年するも挫折、紆余曲折あり福祉施設に8年勤めました。その間社会福祉士を働きながら取得しています。

その後、30代で地方公務員に資格枠(社会福祉士)で採用され今日に至ります。後に精神保健福祉士の資格も取得しました。

実体験を交えながら有益な情報を伝えていきます。

この記事は3分程で読めるようまとめています。最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

【こんな方へ】社会福祉士の資格を活かした仕事先を知りたい

悩める社福士
  • 社会福祉士の資格に興味がある。この資格を活かした仕事先ってどこだろう
  • 社会福祉士の資格を持っている人はどこで働いているんだろう
  • 既に社会福祉士を持っている。資格を活かした就職・転職先を見つけたい

【結論】活かす仕事先はたくさんある。興味・関心のある仕事先を見つけてみよう

今回はデータを基に代表的な5つの仕事先を紹介します。

社会福祉士の仕事を活かした仕事先は本当にたくさんあります。

近年、福祉において多くのニーズが求められる中、これからも活躍の場は広がっていくでしょう。主な仕事先を知り、今後の参考にしてください。

この記事で分かること
  • 社会福祉士を持っている人がどこで働いているか分かる
  • 代表的な5つの勤め先の【概要・仕事内容】が分かる
    • 社会福祉施設等 
    • 医療機関 
    • 地域包括支援センター 
    • 行政機関 
    • 独立型社会福祉士事務所等 

具体的に見ていきます

何度か参考にしていますが今回も厚生労働省の資料を元に紹介していきます。

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000194332.pdf より

上の円グラフを見てみると圧倒的に社会福祉施設が多いです。

しかし、社会福祉施設といっても形態は様々です。詳しくは後述します。残りはほとんど10%以下のものが続きますね。

今回は特に働いている方が多い5つの勤め先に注目し、1つずつ分かりやすく解説していきます。

興味のあるところだけでも参考にしてください。

社会福祉施設等【40.8%】

・概要

社会福祉施設とは

「老人、児童、心身障害者、生活困窮者等社会生活を営む上で、様々なサービスを必要としている者を援護、育成し、または更生のための各種治療訓練等を行い、これら要援護者の福祉増進を図ることを目的としている」

by厚生労働省

簡単に言うと福祉サービスを必要としている人を支援する施設です。

社会福祉施設には大別して

  • 老人福祉施設
  • 障害者支援施設
  • 保護施設
  • 婦人保護施設
  • 児童福祉施設

と、数多くの施設があります。なのでひと口に社会福祉施設といってもどこに勤めるかで内容はかなり変わってきます。

同じ資料の別のグラフを見てみましょう。

 

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000194332.pdf より

左の社会福祉士が就労している分野の円グラフをみると高齢者関係が43.7%とぶっちぎりで多いです。

 日本は2018年時点で高齢化率が28.1%と超高齢化社会に入っています。今後も高齢者関係はこれからも需要は伸び続けるでしょう。

その他にも多くの福祉施設があり、障がい者福祉(17.3%)、医療関係(14.7%)と続きます。興味のある方は一度調べてみることをおすすめします。

・主な仕事内容

これだけ幅広い社会福祉施設の仕事内容をまとめるのはなかなか難しいです。

社会福祉士の資格を活かす場合、相談業務の役割を担うことになります。

利用者の相談に乗り、より良い生活ができるよう相談にのり、援助していきます。

  • 「子どもに関わる仕事に興味がある」という方は児童福祉施設
  • 「障がいを持っている方をサポートしたい」と思っている方は障害者支援施設

など自分の興味・関心を考えてみてください。

社会福祉士は相談援助に活かされる資格です。

しかし、実際は社会福祉士の資格を持っていても直接介護や生活介護をしているいわいる生活支援員として働いてる方もたくさんいます。

「介護と相談業務の違いって何?」って方は別記事あるので参考にしてください。

医療機関【10.3%】

・概要

社会福祉士で医療関係となると医療ソーシャルワーカー(MSW)が一番に挙がってきます。

医療ソーシャルワーカーとは医療に特化した様々な相談業務を担う仕事です

(いろいろ説明すると長くなっちゃうので詳細は省略!詳しく知りたい方は下記をクリックしてください。)

保健医療分野におけるソーシャルワーカー(社会福祉士)であり、主に病院において『疾病を有する患者等が、地域や家庭において自立した生活を送ることができるよう、社会福祉の立場から、患者や家族の抱える心理的・社会的な問題の解決・調整を援助し、社会復帰の促進を図る』専門職を指す。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%BB%E7%99%82%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC

メインの職場ははやり病院です。

病院では近年、診療報酬点数の中に「社会福祉士」であることで請求できるものがあり、需要が高まっています。同じ三福祉士である精神保健福祉士の方も多く活躍してます。

・主な仕事内容

入院する方の症状に合わせた部屋の決定、退院時の日時の調整、退院時のサポートなどを手掛けます。

退院時には自宅の環境や生活状況を踏まえた上で、どのような生活スタイルが適切かなども検討します。

  • 退院するのはいいけど行き場がないって人には、施設を紹介
  • 家族へのアドバイス
  • 退院したあとも問題なく生活が送れるようにサポート
  • 金銭面に問題がある人は、通院や入院費用の支払いについての相談

まさに患者に寄り添う何でも屋ですね。

 

医療ソーシャルワーカー(MSW)は社会福祉士、精神保健福祉士の資格は必須ではありませんが上にも書いた通り診療報酬点数の兼ね合いもあり、資格を持っていることが条件としているところが多いのが現状です。

地域包括支援センター【8.3%】

・概要

地域包括支援センターはすべての高齢者の相談を受け付ける施設です。名前は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか

もう少し詳細を掘り下げると

  1. 介護予防ケアマネジメント業務
  2. 総合相談
  3. 権利擁護業務
  4. 包括的・継続的ケアマネジメント支援業務 

の4つの役割を持っています。

社会福祉士は地域包括支援センターにおける相談窓口として、「総合相談」「権利擁護」に関する業務を主に担います。

数少ない社会福祉士必置の場所でもあります。(「絶対置いてね」ってことです)

・主な仕事内容

地域包括支援センターには主に社会福祉士・保健師・主任ケアマネージャーがいます。

社会福祉士の業務に注目すると

  • 介護や生活支援
  • 消費者被害
  • 困難事例
  • 多問題家族
  • 虐待問題
  • 成年後見制度の利用援助

などの相談にのり、解決していきます。

地域包括支援センターは高齢者の方に対していろいろな立場の人が関り、支援していきます。

多くの機関との調整が必要になってくるので相談において様々な経験が積むことができるでしょう。

 

行政機関【5.9%】

・概要

主に公務員です。

社会福祉士の多くは地方公務員として福祉事務所、児童相談所、市町村の福祉職に勤めることになります。最近はスクールソーシャルワーカー(SSW)として学校に勤め活躍する人も多くなっています。

スクールソーシャルワーカー(SSW)とは

児童・生徒が生活の中で抱えているいろいろな問題の解決を図る仕事です。主に日常生活の悩み、いじめ、暴力行為、虐待などがあります。

福祉事務所や児童相談所ではある程度仕事内容が決まってきますが、市町村は配属が決まるまでどの分野になるか分からないので注意が必要です。

個人的に行政と社会福祉士はかなり相性がいいなと思っています。

・主な仕事内容

これも配属先によって仕事内容はまったく違います。

  • 福祉事務所…主に貧困世帯などに対する相談・支援
  • 児童相談所…子供に関する相談・支援
  • スクールソーシャルワーカー…学校に通っている子どもを学校の先生たちなどと連携し課題解決を目指す
  • 市町村…福祉の仕事の中で、入ってからのお楽しみ

ひと口に行政といっても様々ですね。公務員に興味のある方は参考にしてください。

行政関係は採用されるまでに試験を突破する必要があります。目指す場合は計画的な準備が必要になってきます。

行政機関(公務員)については別記事にまとめています。詳しく知りたい方はご覧ください。

独立型社会福祉士事務所等【2.5%】

・概要

知ってましたか!社会福祉士って独立できるんです。

まだまだ全体の2.5%と独立している方は少ないです。「今回は社会福祉士も独立できるんだ」って知ってもらえればいいと思います。

と、いうもの資格を取ってすぐ独立というのは無謀です。まずは独立に向けての経験が必要になってきます。まずは福祉の世界を実際に体験してほしいです。

独立するにはいくつかハードルがあります。そのうち独立に関して記事にできたらと考えています。福祉で独立できるって思うとワクワクしませんか?

・主な仕事内容

仕事内容ですが成年後見人という制度で報酬を得ることがメインです。

しかし、それだけだと食べていくことはかなり厳しいのが現状です。

独立している方は他にもケアマネージャーの資格を持ち、ケアプランの作成をしていたりと掛け持ちしている方が多いです。

独立にはリスクがありますがその分魅力も大いにあります。個人的にはもっと広がってほしい働き方。

独立型社会福祉士を簡単に解説【なり方,仕事内容,メリットデメリット,収入】

まとめ

今回は代表的な5つの仕事先について紹介しました。

まとめると

  • 代表的な5つの勤め先の【概要・仕事内容】を紹介しました
    • 社会福祉施設等 
    • 医療機関 
    • 地域包括支援センター 
    • 行政機関 
    • 独立型社会福祉士事務所 
  • 勤め先によって専門性・働き方が異なる。気になる勤め先があったら調べてみよう

ぶっちゃけまだまだ紹介したい勤め先あります。社会福祉業議会とか。

この記事で勤め先を探すきっかけなってくれたらうれしいです。

ではまた!

ご意見ご感想があればコメントまたはお問い合わせください。

 

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