
一口に公務員といってもたくさんありますね。社会福祉士の資格を活かして公務員になった場合どのような仕事があるのでしょう。
こんな方におすすめ

社会福祉士を活かした公務員の勤め先って何があるのか知りたい
勤めた場合、どんな仕事をすることになるのか知りたい
結論:公務員(社会福祉士枠)の勤め先はけっこうある!仕事内容は勤め先、配属によって異なる。望んだ仕事になるとは限らない点に注意が必要。
公務員の福祉仕事は多岐に渡ります。所属先、配属先によって仕事内容は大きく異なります。ひとつひとつみていきましょう。
- 国家公務員と地方公務員の違い
- 地方公務員の就職(転職)先
- 都道府県(指定都市含む)
- 市町村
- 私の実体験 (おまけ)読み飛ばして構いません
- まとめ
社会福祉士枠の公務員の勤め先を具体的に紹介
国家公務員と地方公務員の違い

公務員は国家公務員と地方公務員に大別され、仕事内容も異なります。
本当にざっくりいうと直接国の仕事をしているのが国家公務員、
県(政令指定都市)や市町村で仕事しているのが地方公務員です。
詳しくはこちら
国家公務員
日本の国家公務員は、公務員のうち、国家機関や行政執行法人に勤務する者を指し、国家公務員法が適用される。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E5%85%AC%E5%8B%99%E5%93%A1
地方公務員
地方公共団体に勤務し、地方公共団体の組織のなかで一定の地位を占め、地方公共団体に勤務を提供する反対給付として、報酬、給料、手当などを受けている者をいう。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E6%96%B9%E5%85%AC%E5%8B%99%E5%93%A1
地方公務員の就職(転職)先
①都道府県(指定都市含む)

福祉職で採用された場合、配属先は多岐に渡ります。
神奈川県を例に見てみましょう
神奈川県庁 | 福祉職には子ども家庭課、高齢福祉課、障害福祉課、共生社会推進課、 生活援護課などの配置所属があり、子ども、高齢者、障害者、生活保護などに 関連する施策の企画や立案などを行っています。 |
保健福祉事務所(HWC) | 神奈川県内には4つの本所(平塚・鎌倉・小田原・厚木)と 4つのセンター(秦野・三崎・足柄上・大和)、茅ケ崎支所があります。 生活保護や精神保健福祉のケースワークを行うほか、他機関等と連携して 地域福祉の推進を図っています。 |
児童相談所(児相) | 県立の児童相談所は5か所(中央・平塚・鎌倉三浦地域・小田原・厚木)あります。 児童虐待への対応や一時保護を行うほか、障害児の支援や心理判定など、児童に関する支援を行っています。 |
障害者施設 | ・重度身体障害者(主に肢体不自由)が入所している施設で、介護や治療などの支援を行っています。 ・知的障害のある方が入所している施設で、生活の支援などを行っています。 また、発達障害のある方への総合的な支援を行っています。 |
児童施設 | 不良行為やそのおそれがあり、生活指導等を要する児童が入所している施設で、生活の支援などを行っています。(男子のみ) |
精神保健福祉センター | 精神保健に関する知識の普及、調査研究、複雑困難な相談指導などを行っています。 |
総合療育相談センター | 子どもの心身の健全な発達や、障害のある方の障害の軽減と自立支援などを行っています。 |
子ども自立生活支援センター | 乳児院、障害児入所施設、児童心理治療施設の3つが一体となった神奈川県では初めての施設です。 |
いろいろありますね。これだけ需要があるということが言えます。
しかし、これだけ多いと注意したいのが自分が希望する所属先になりにくいということです。その点は覚悟が必要になってきます。
例えば、児童に関わる仕事がしたい強い気持ちがあっても障害者施設の配属になる可能性も考えておかなければなりません。大きな組織になってくるとある程度受け入れなければいけない部分になってきます。
※募集内容は自治体によって異なります。自分の興味のある都道府県を調べてみてください。
②市町村

1、障害者を支援する課
障害福祉に関する業務で知的障害、身体障害、精神障害のケースワーカーに従事することになります。精神障害は精神保健福祉士が担当する可能性があります。私の市町村では精神保健福祉士が担当しています。療育手帳、身体障害者手帳、精神手帳などの手続きなどの業務を任されることが多いです。
2、高齢者を支援する課
高齢者福祉施設、高齢者保健福祉計画、虐待・高齢者権利擁護など、その他の高齢者に関する相談に関係する業務など多岐に渡ります。高齢化社会待ったなしの日本。これからも需要が伸びることは間違いありません。仮に高齢者施設で相談業務をしている方は経験が活きてくる部分です。
3、子供を支援する課
この課に配属された場合、児童虐待を任されることが多いです。昨今、子供の虐待は大きな注目を浴びています。国からのお達しもあり、児童虐待には大きな力を入れています。近年では核家族や精神疾患を抱えた家庭も少なくなく、児童虐待の重要性は日々増しています。
※(〇〇課という名称は各市町村によって微妙に変わってきます。例えば障害をお持ちの方と関わる課では福祉支援課といったり、障害福祉課、障害支援課など。なので今回は上記のような役割が分かるような書き方にしています。)
私の実体験 (おまけ)※読み飛ばして構いません
私は市町村の公務員受験を10か所ほど受けました。面接まで進んだ自治体では「〇〇の仕事をお任せすることになるが大丈夫か」と聞いていただくところもありました。そして「けっこう大変だけど平気か」とも聞かれました。その質問があったところにはいかなかったですが、公務員として実際働き始めて大変さは実感しています。
また、私は前職で知的障害者施設で働いており、希望する所属を聞かれたときは障害者に関われる仕事を希望していました。しかし、実際は違う課に配属されました。
公務員は定期的に異動があり、社会福祉士の資格を持っている者は上の3課を行き来することが多いみたいです。(あくまで私の勤めている市町村の話になります)
まとめ

いかがでしたか。社会福祉士の仕事って公務員に絞ってもたくさんありますね。改めて社会福祉士の資格ってすごいなと感じました。
まとめると
- 国家公務員と地方公務員の違い
- 地方公務員の就職(転職)先
- 都道府県(指定都市含む)
- 市町村
- 私の実体験 (おまけ)読み飛ばして構いません
- まとめ
公務員を目指されている方の参考になれば幸いです。
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