

- 社会福祉士が福祉職公務員になった人の実体(本音)を知りたい
- 公務員になって良かった?辛い部分があったら知りたい
「公務員の仕事」についていろいろ情報がありますが、社会福祉士が公務員になった方の本音の体験談ってほとんど見つかりません。
今回は介護職から30代で地方公務員(市町村役場)になった私が本音で実際のところを5つに厳選し紹介します。
福祉資格を活かして公務員になる場合、多くが福祉職に関わる仕事に配属されることになります。※例外あります。

という考えだけでは危険です。
社会福祉士など福祉資格をを活かし公務員を考えている方は参考になる内容となっています。
ぜひ最後までご覧ください。
また、自治体や配属先で環境は大きく違う点も注意してください。
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この記事の筆者について

新卒でメーカー営業を2年するも挫折、紆余曲折あり福祉施設に8年勤めました。その間社会福祉士を働きながら取得しています。
その後、30代で地方公務員に資格枠(社会福祉士)で採用され今日に至ります。後に精神保健福祉士の資格も取得しています。
現在はWEBライターをしており、情報を発信しています。
実体験を交えながら有益な情報を伝えていきます。
【結論】「公務員」は合う・合わないがハッキリしている。自分はどちらか見極めよう
- 本音① 年功序列が色濃く残っている
- 本音② 定時上りは幻想(特に福祉職は)
- 本音③ 業務内容を選べない場合が多い
- 本音④ 「公務」をやりがいと捉えられるかが大切
- 本音⑤ 給料は残業代もありトータルで増える
- 【実体験】公務員を辞める選択をした
本音5つを詳しく紹介

本音① 年功序列が色濃く残っている

この点は公務員の仕事を初めて最初に感じました。
ご存知の通り、公務員に基本的にクビはありません。なので勤続年数が長い方が多いです。
公務員の職場にそういう印象の方が多いです。
勤めている年数が長いとある程度の役職にも就いており、当たりがキツイ上司が一定数います。
これは民間の職場でいえることですが、民間の職場も経験した私の体験では公務員という職場は高圧的な人ができやすい環境に感じました。
「そういう人もいるんだ」と、事前に心の準備をしておく必要があります。

このような風土が変わっていくのはまだまだ時間がかかると思います。
本音② 定時上りは幻想(特に福祉職は)

2つ目は勤務時間についてです。
公務員は配属される課によって仕事内容が大きく変わります。
- 比較的定時帰りできる課
もあれば
- 日付が変わるまで残って残業する課
もあります。
さて、社会福祉士で採用で地方公務員に採用された場合、福祉系の課に配属されることになります。
福祉系の課は残業が多いところが多いです
日中は
- 突発的な対応に追われる
- 外部の人とのやりとり
などがどうしても多くなりがちで、対応に追われることになることが多々あります。
定時終了後、日中に出来なかった通常の業務をこなす、というパターンが多いです。
福祉職として採用された場合、ある程度の残業は覚悟しておく必要があります。

本音③ 業務内容を選べない場合が多い

私は市町村の地方公務員として採用されて、その実体験からです。
私は前職で知的障害者施設で支援をしていました。
そのため、公務員面接時に希望配属先を聞かれた時、前職とリンクするよう「障がい福祉課」を希望しました。
福祉職であることに変わりはありませんでしたが、意外な配属先だったため気持ちの準備に時間がかかったことを覚えています。
更に、公務員には定期的な異動が伴います。
従って、勤め先によっはて1つの所属で働き続け、経験を積むことが難しいケースがあります。
従って、公務員は「絶対にこの分野でしか働きたくない」という方には向かない可能性があるので注意してください。
逆に「多くの分野で働いて知識を広げていきたい」という方には向いているといえます。

本音④ 「公務」をやりがいに変えられるかが大切

そして公務員は「公務」です。
「行政の一部を担って働くことができる」ということにやりがいを感じることができるかが重要になってきます。
特に福祉職は地域の方と関わる機会が多く、感謝される場面は多くあります。そこでモチベーションを保てるかが大切と感じます。
また、更に公務は自分の成長にも繋がります。
「みなさんは行政制度の知識はお持ちですか?」
振り返ると、知ろうとしなかった自分は不甲斐なかったなと感じてます。
さて、公務員は行政の仕事です。なので強制的に行政の仕組みは覚えます。
何らかの相談を受ける時、使える手段をひとつでも多く知っておくのは大きなメリットになります。

本音⑤ 給料は残業代もありトータルで増える

上記で「やりがい」と言いましたがそれだけでは正直辛いですよね。
ずっと「地域の人の役に立っている」というだけで仕事を続けることは難しいです。
そこでもう一つ現実的な本音を紹介します。
理由としては
- 以前の経験年数を含め給与を決定してくれた
- 残業代がしっかりと支給される
などが挙げられます。
私が公務員になる前の役職は係長でした。それと比べてもトントンかそれ以上もらえました。
ちなみに公務員になった時の役職は一番下からスタートでした。
給料は勤続年数によって増えるので安定した収入に繋がり、より業務に集中できます。
職場や上司の考え方が影響する部分でもあります。

【私の場合】公務員を辞める選択をしました

最後に、私の場合を紹介します。
私は福祉職公務員を辞める決断をしました。
理由は上記で紹介した本音の部分です。
- 年功序列の風土(パワハラを受けた)
- 時間外勤務・業務量が抱えきれなかった
などが大きな理由です。
また、転職サイト(エージェント)に相談し資格を活かした転職が可能だった点も大きかったです。
結果的に現在はフリーランスに挑戦していますが、もしダメだった場合は一般転職しようと考えています。
「公務員」は合う・合わないがハッキリしています。この記事を見ている方で

- 私に公務員には向かなそうかな
- 現在、公務員で働いてるけど心身共に限界
という場合は一度転職のプロに相談してみることをおすすめします。

公務員にもメリット・デメリットがある。生き方と合っているかが重要

いかがでしたか。今回はけっこうぶっちゃけた内容になりました。
まとめると
というところに落ち着くと思います。
この記事を見て世間一般の公務員の印象と違う部分もあったかと思います。
公務員を目指そうか悩んでいる方や転職を選択肢に入れている方は参考にしていただければ幸いです。
- 本音① 年功序列が色濃く残っている。能力ではなく勤続年数が優先される
- 本音② 定時上りは幻想。急な対応に追われることがある
- 本音③ 仕事内容を選べない。数年での異動をよしとできるかがポイント
- 本音④ 行政制度など多くの学びがあり、日々経験を積んでいる実感がある。「公務」をやりがいと捉えられるかが大切
- 本音⑤ 給料は残業代もありトータルで増える
- 「公務員」は合う・合わないがハッキリしている。自分はどちらか見極めよう